皆さん、こんな思いはありますよね。
耳コピを始めるにも、やみくもに曲を選んで始めるとハードル高すぎて挫折してしまいます。
かと言って、童謡などの歌をコピーしてもつまらない。というかイケてない。
どうせなら、カッコイイ曲をコピーしてみんなに自慢したい。
そんな、贅沢な思いを叶えるため、「耳コピ入門のためのおすすめ曲と手順」を紹介します。
本記事は、初めて耳コピにチャレンジする「耳コピ初心者」向けに書いてます。
耳コピ入門① Vaundy 踊り子
2022紅白出場で人気急上昇のバウンディさんの踊り子です。
少し昭和館なレトロな雰囲気に哀愁漂うとっても名曲だと思います。
ギター自体はあまり入っていませんので完コピではなく、弾き語りをすることを目的にコピーしましょう。
イントロはベースだけで始まりますので、とても聞き取りやすいです。
まずは、ギターの6弦のみでベースラインをコピーして、コードのルート音を探しましょう。
そのあと、どんなコードがなっているか、ルートからの構成音をはめ込めば弾き語り完了です。
とってもシンプルな構成でリピートなので、すぐに曲全体を弾けるようになります。
ちなみに「怪獣の花唄」は人気曲ですが、少し耳コピは難しいかもしれません。
耳コピ入門② Saucy Dog シンデレラボーイ
サウシードッグ 「シンデレラボーイ」です。サウシードッグさんも2022年紅白に出場バンドですね。
ロック系のミディアムバラードで、ボーカルさんの声とギターにとても引き込まれます。
切ないギターアルペジオからのサビの盛り上がりがとても気持ちいいです。
イントロ~Aメロはギターのアルペジオがメインなので聞き取りやすいです。
コードチェンジは早めですが、ゆっくり練習すればフレーズは簡単だと思います。
ライブ盤を見ると、カポをつけているようですが、なしでも全然Okです。
むしろ、カポなしの方が練習に向いていると思いますので、アルペジオの1音1音がきちんと出るように練習しましょう。
Bメロ以降は、勢いでかき鳴らしてください。コード進行とニュアンスを上手く取り入れてロックに行きましょう。
2番になると少し変化があるので、とりあえず1番だけコピーできればい良いかと思います。
1番と2番の間奏が微妙な転調をしていることを、ヒントとして添えておきます。
なんかブルージーになりますね。
耳コピ入門③ back number 水平線
続いても2022紅白バンドです。狙ってません。たまたまです。
バックナンバーさんの水平線。
壮大なイメージのバラード曲ですね。
イントロのアルペジオ風のリフで始まり、コードバッキングがメインです。
弾き語りに近い流れで弾けますね。
ギターソロは速いフレーズはなくコピーしやすいので、余裕がある方はトライしましょう。
ニュアンスも含めて良く聴いてコピーしましょう。
後半の大さびでは転調しますね。このような大堂パターンも身に着けるチャンスです。
耳コピ曲を選ぶ基準
バラード系の方がテンポが遅いのでコピーしやすいです。
そして、バラードの特徴として、曲の最初の方では楽器が少ないことがあげられます。
なっている楽器が少ないと、より聞き取りやすくなりますね。
逆にEDM系が混じるようなミクスチャーは、ギターは聞き取りにくくなります。
テンポが速くてもパンクのようなストレートな曲は、コード進行もシンプルなので耳コピしやすいと思います。
今どきな曲は、コード進行も複雑でおしゃれコードがたくさん入るので耳コピが難しい傾向にあります。
例えば、髭ダンさんやキングヌーさんの曲などは難しいので、耳コピ初心者は選ばないようにしましょう。(私は無理です。)
また、曲選びで重要なことは、自分が好きな曲である事です。
自分が弾いていてカッコイイ姿を想像できないとモチベーションが上がりません。
- バラード曲(テンポ遅め)を選ぶ。
- 使われている楽器が少ない曲又は曲の1部を選ぶ。
- 今どきおしゃれなバンドの曲はやめておく。
- 自分が好きな曲
耳コピ入門者向けの耳コピの手順
曲を聴くための環境整備
何度も繰り返し聴く必要がありますので、部分リピート再生や速度変換がある機材があると便利です。
私のおすすめアプリは「ハヤえもん」です。
私にとって神アプリです。耳コピにも練習にも。毎日使用しています。
こちらを参考に、お試しください。
ハヤえもん|ギター練習おすすめ便利アプリ|速弾きや耳コピに役立つ
また、あまり良いスピーカーを持っていない人は、ヘッドフォンで聞いた方が分かりやすいかもしれません。
お手持ちのもので、なるべく音がクリアに聞こえる機材を選びましょう。
ユーチューブでも速度変換はできるので活用しましょう。
私もメインで使用してます。Bluetoothも搭載で便利です。
聴きやすいとこだけ部分的にコピー
準備が出来たら、曲をよく聴いてみましょう。
曲の大まかな構成を確認して、カウントしながら小説数や繰り返し数などを確認します。
半拍くって入るとか、リズムのキメとか。
曲のメインの流れもとらえましょう。
曲の中でコピーしやすい、キャッチーなリフがあればそれを先にやるのも近道です。
サビを先にやるなど、取り組みやすいところからやるのもありです。
特になければ、イントロからやります。
まずは、ベースをコピーしてみましょう。イコライザーをいじれば聞き取りやすくなったりします。
(ハヤえもんにはベースだけにするモードもあります。)
ベースがコピー出来たら、次は3和音のコードを探します。
例えば、ベースがA音なら、AコードとAmコードを弾いて曲に合っている方を選びます。
これを繰り返してコード進行を導きましょう。
これで、コード進行が何となくコピーできました。
更にレベルが高い方は、7thやテンションコードなどもコピーしてみましょう。
音楽理論が判れば、曲のキーを把握してダイアトニックコードが導き出せるので、コピーが格段に速くなります。
リフやメロディ、ギターソロをコピーする。
コード進行コピー出来たらカッコイイギタープレイをコピーしていきましょう。
ギターソロやオブリガードのフレーズです。
フレーズを声に出して歌ってみて、それをギターで弾くとコピーができてくると思います。
リフなどは何度も聴いて地道にコピーですね。
早いフレーズは、ゆっくり再生機能を活用して1音1音丁寧にコピーしてみましょう。
チョーキングやスライド、ハンマリングなどのニュアンスもマネするように心がけましょう。
ロングトーンやスタッカートなどの、音価(音の長さ)も大切にすると素晴らしいですね。
お気に入りのフレーズは手癖になるように、自分のフレーズの引き出しにしまいましょう。
音楽理論のすすめ
曲にはキーがあります。
キーが判るとメインで使われる音(スケール)やコード(ダイアトニックコード)が分かります。
コード進行には、進行するためのルールがあります。
メロディやギターソロをコピーするには、コードトーンやスケールが判ると格段に楽になります。
耳コピしていると、音楽理論が役に立つことをホントに実感します。
自分の知識の中だけでは理解できず、「なぜこのコード進行になるんだ?」と疑問が出ると調べたくなります。
調べてみると、「だからこの曲はおしゃれなんだ」と腑に落ち、より曲を楽しめるようになります。
このように、音楽理論を学ぶことはとても重要ですので、ぜひトライしてほしいです。
もちろん、耳コピだけではなく、作曲やアドリブなどにも役に立ちます。
音楽理論の重要性が理解できたところで、音楽理論を学んでいきましょう。
耳コピは音感を楽しく鍛えられる
耳コピは音程を探る動作です。専門用語では「聴音」と言います。
聴音と聞くと音楽教室の肩苦しいのを思い浮かべちゃいますが、耳コピだと取り組み易そうですよね。
好きな曲なので何度聞いても飽きないし、楽しく音感を鍛えるのが耳コピの良さです。
同時にリズムも聴き分けなければならないので、リズムの理解も深まります。
音ゲーをやっている感じで、楽しくやりましょう。
ちなみに、耳コピできるようになると、バンドスコアを買うお金の節約にもなりますね。
音感トレーニングにはこちらの本がおすすめです。私も持っています。
まとめ 簡単、かっこいいが近道
まずは簡単でかっこいい曲を選ぶのが近道です。
耳コピをチャレンジしたことのない方は、今回紹介した3曲から選んで実践してください。
ベースをコピーするだけでも成長です。
何事も学ぶ意味と目的が明確になればやる気が出ます。音楽理論も学んでいきましょう。
YAMAHA のアンプ付きでお得ですね。