「ギターソロをいくら練習しても速くならない。」
「どうしても左手が追い付かない。」
「左手の小指と薬指を絡めた運指が苦手」
私もポール・ギルバート先生のようなギターソロに憧れて練習をしましたが、全然速く弾けるようになりませんでした。
そんな時に逆転の発想で、指を動かす意識を変えたら壁を乗り越えることができました。
それは押弦した指を素早く「離す」ことです。
弦をおさえることは一所懸命に意識して弾いていると思います。
離す意識はあまり考えないで、何となく離していないでしょうか?!
特にみんなが苦手な薬指と小指のコンビネーションを「離す」動作を意識して強化しましょう。
薬指と小指が自由に動くようになる3ステップトレーニングを紹介します。
これで皆さんの左手は劇的に速くなるはず!?
王道のフィンガリング6連フレーズ
まずはこのフレーズを暗記してください。
私は20年ほど前にヤングギターでのポール・ギルバート先生のレッスン記事で覚えました。
今は、YouTubeや教則本など様々な場面で登場する王道フレーズです。
「小→人→薬→小→薬→人」のフィンガリングを永遠に繰り返します。
オルタネイトピッキングでひたすら弾いて指の動きを覚えてください。
ステップ1 フォームを確認する
指の分離のためにはクラシックフォームが必要です。
シェイクハンドだと、強い指側ににつられれるように指を動かす癖がついてしまします。
まずは指の分離のためにクラシックフォームを練習して下さい。
速弾きやストレッチフレーズには絶対に必要です。
各指がそれぞれ開いた『クマの手』が大事です。
それぞれの指は立てるようにします。
小指に薬指がつられないようにそれぞれを分離して動かる意識をしてください。
親指はネックの裏に添えるようにします。
中指と親指でつまむようにする位置が安定します。
フォームが安定するまでオルタネイトで、6連のBPM50ぐらいから弾いてみましょう。
右手はスナップピッキングでリズムが乱れないようにしましょう。
ステップ2 ハンマリングだけで弾く
フォームが安定したら右手は休憩です。
左手のハンマリング・オンのみで弾きます。
左手でTAPするイメージで音が途切れたりノイズが出てもいいので、とにかく強く叩きます。
指を強く叩く前動作として 指を『離す』動作も意識して下さい。
思いっきり指を引くイメージです。
指がバタついて不細工になってもいいので「押す、離す」を力強く最速でやりましょう。
人差し指も叩くのですべての指が一回ごとに指板から離れるようにします。
当然ノイズが出ますね。右手で2~6弦を抑えましょう。
音は歪んでいてもいいですが、慣れてきたらクリーンにもチャレンジして、バチバチ鳴らしましょう!
速く動かさなくていいので、『強く』叩く、離すを意識しましょう。
ステップ3 レガートで弾く
いよいよ実践的フレーズです。
レガートで弾いて限界まで速く動かします。
H&Pで音が途切れないように弾きます。
レッスン2で実施した強いハンマリングは残したままです。
先ほどの思いっきり離す動作のタイミングを合わせてプリングで音を出します。
プリングはリズムが走りがちになるので気を付けてください。
特に最後の3音はプリング連続なのできちんと弾きましょう。
小指のだせいで薬指がつられて動くのではなく、それぞれ別回路で動くイメージです。
フルピッキングで弾いた場合とリズムのずれがないかきちんと聞き比べましょう。
ひたすら速くする反復練習
- BPM50からスタート
- 右手でフルピッキングしてリズムと音量を確認
- レッスン3のレガートで弾いてみる。
- ピッキング時とリズムが変わらないようにする。音量も意識。
- ピッキングとレガートを交互に弾いて違和感がなくなればBPMを10あげる。
- ピッキング⇔レガートをひたすら繰り返す。
- うまくできたらBPMを10あげる。
- 繰り返してBPMを上げていき、うまくいかなくなったらBPMを20下げる。
- できたらたら10上げる。できなければ20下げる。
これをメトロノームに合わせて毎日練習すると、BPM140くらいまでいけるはずです。
- DiMarzioピックアップ搭載で、コイルタップできるミニスイッチも装備。
- 弾き易さと薄さとを追求した極薄ネックのSuper Wizard形状
- ジャンボ・ステンレス・フレット採用
レッスンの理解を深める。
ステップ1ではフレーズと6連のリズムを覚えるのが目的です。
単なるフレーズの暗記です。
私はこの段階で反復練習を繰り返して、ながーい停滞期に突入しました。
皆さんは必ずステップ2に進んでください。
ステップ2では、指の瞬発力を上げるのが目的です。
要するに指の筋トレです。これを先にやることが重要です。
日頃の手の動きは、握る動きがほとんどです。
手を開く方に強く、速く動かすをことはほぼ無いでしょう。
2音目の人差し指の音は小指を離さないと出ません。
なので、小指を速く離すことが重要です。
手を速く開くように筋力をつけるには手を大きく動かす練習が不可欠です。
一般的に言われる、バタつかない運指練習はそのあとでOKです。
レッスン3は各指がリズムに合わせて連動できるかの練習です。
指が分離していないとリズムが乱れます。
レガートとオルタネイトピッキングを良く聞き比べましょう。
まとめ 指の強化には指を大きく動かす。
速弾きには指の動きを最小限にして弾くのが理想です。
プロのギタリストを見てるとなめらかですね。
しかし、それはすべてを習得したからできる技です。
まずは、バタついてもいいので指を分離させて、「速くON」、「速くOFF」の感覚をつかんでください。
「離す」重要性を意識して練習しましょう!!