速弾き練習をしていると、色々な壁がありますね。
・なかなか速く弾けない。
・正確に弾けない。
・成長している気がしない。
長いあいだギターの壁にだぶち当たると、モチベーションも下がってきますよね。
挫折しそうな気持ちを切り替える意味で、おすすめの方法があります。
それは、「少し速弾き練習を封印する」ことです。
違うアプローチで成長の道をたどりましょう。
本記事では、速弾き練習をしていないのに「速弾きの成長」を感じた私の意外な体験談をお伝えします。
なぜそうなったかの理由は正確には語れませんが、不思議な体験だったので考察してみました。
速弾きの成長が停滞している方のスランプ脱出の糸口になれば嬉しいです。
有賀教平さんのネオソウルギターフレーズレシピをひたすら練習
ここ最近メインで取りくんでいたのは、有賀教平さんの教則本
「ネオ・ソウル・ギター・フレーズ・レシピ」です。
もちろん、おしゃれギターを弾くことを目的として取り組んでいました。
この教則本をとことんやると決めて、他の練習は置き去りにしてひたすら練習しました。
メインで速弾き練習を実施していない期間が1年ほど経過しました。
そんな中、久しぶりに「地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ」に挑戦してみました。
フレーズ自体は忘れてしまいましたので、もう一度TAB譜を見ながら思い出しました。
一通り暗記して弾けるようになると、速さがどうこうよりも、安定したコントロールでテンポについていける感覚が増した気がします。
うまく表現できないのですが、それぞれの指がしっかり言うことを利いて力強く動いてくれるような感覚です。
速弾きについて、少し道が開けた実感がわきました。
速弾き練習のバイブル「地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ」
こちらで紹介してます。
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速弾きができた理由を考察
たまたま、速弾きができると感じた嬉しい副産物ですが、その理由を考察してみました。
理由を考えることで、今後の練習にも反映していきたいです。
コードを素早くチェンジするフレーズが多い。
教則本では和音を交えたフレーズが多いので、各指が独立して動くことができるようになるのだと思います。
複雑な押さえ方の和音を素早くチェンジする「コードソロ」のようなフレーズも多いです。
ストレッチで押さえるコードや、コードを押さえてテンション音をハンマリングするフレーズもたくさんあります。
けっこう無理な体勢の運指も出てくるので、指の分離やストレッチが鍛えられると思います。
結果的に、速弾きのフルピッキングのスケール弾きやスウィープにも役立つ指使いが鍛えられ安定感が増しのだと思います。
有賀さんのプレーが超絶過ぎる。もはや速弾きの領域。
有賀さんのプレーはおしゃれでありながらもテクは超絶です。
この動画は特におしゃれ速弾きですね。
その音遣いやニュアンスはネオソウルですが、フレーズを切り取ると一瞬一瞬は超絶速弾きです。
教則本でも様々なテクが紹介されています。
ブリッジミュートしたままの弦移動ペンタフルピッキングはカッコイイ技です。
高速でスライドを絡ませながら横移動するフレーズやペンタ駆け上がりフレーズなどもあります。
それ以外にもフィンガーピッキングを用いた32分音符のパーカッシブなアプローチなど、摩訶不思議な速いフレーズが多く出てきます。
具体的な奏法は、書くことができないので教則本を買って研究してみてください。
私は勝手に「おしゃれ速弾き」と名付けました。
私の中ではリッチーコッツェン様などもこのジャンルですね。
クリーンやクランチなトーンで練習していた。
ネオソウルなので、あまり歪ませない音で練習していました。(いつもはヘビィメタル弾てます。)
深く歪んでる音と比べると、音詰まりをしてミスが目立ちます。
左と右のシンクロができていないと、音がきれいに出ないのでより集中して弾くようになります。
ピッキングのニュアンスなども大切にして弾くので、右手のコントロールも繊細になります。
音作りを変えることで意識するポイントが変わり、今までの練習では鍛えられないところが鍛えられました。
もちろん、歪んでいないと鍛えられない点(余弦のミュートや倍音のニュアンス)もあるのでどちらの練習も大事です。
アイバニーズRGからストラトに持ち替えて練習していた。
ネオソウルなので気分的にいつものアイバニーズRGではなく、フェンダーのストラトで練習していました。
指板のRがきつい分、1音半チョーキングの音詰まりを考慮して、弦高を少し高くセッティングしています。
慣れるまでは若干弾きにくさを感じます。(慣れたら普通です。)
その逆でストラトからRGに持ち替えると、速弾きは弾き易いと感じますよね。
この効果もあったかもしれませんので、上手くなった感覚は錯覚とも言えます。
ただ、体が適応力を生み出してきたことは成長だと思います。
どんなギターでも安定して弾けるよにならないとイケないと感じました。
ダラダラ基礎連をやめた。
速弾きの練習の代表的方法に、テンポを徐々に上げていくトレーニングがあります。
これには盲点があって、きちんと弾けてないのにテンポだけを上げるトレーニングをしがちです。
また、同じフレーズを繰り返すだけなのでダラダラと弾いても練習した感じになってしまいます。
私はこういう地味な練習が好きな方な方なのですが、気を抜くとすぐにこのダメな2つの例になっていました。
最近はテンポアップトレーニングはあまり行わず、ひたすら教則本のおしゃれフレーズをコピーしてニュアンスやフレーズの成り立ちを考えながら弾いています。
ダラダラするダメ練習を排除できたのも上達のきっかけになったかもしれません。
たまにはアコギを弾いてみた
ネオソウルはアコギにも合いますね。
アコギを弾くと左手のフィジカルが鍛えられる気がします。
バレーコードなどより慎重に押えますし、ハイポジションはしっかり押さえないと音が出ません。
より集中してギターを弾くようになります。
慣れると問題ないですが、アコギ練習は速弾きにも効果がある気がします。
シンプルにフレーズがカッコ良すぎてギターに向き合う時間が増えた。
※本記事の動画は教本とは関係ありません。
「手癖」となってますが、私には100年考えても出てこないフレーズです。
ギター歴25年の私ですが、あまりこの手のおしゃれジャンルに触れたことがありませんでした。
JAZZは何度かチャレンジしましたが、すぐに挫折してました。(あまりワクワク感も生まれず・・・)
ネオソウルは色々なジャンルのいいとこどりの印象で現代的でかっこいいです。(完全に個人的感想です。)
特に、有賀さんの教則本では、新たなページを開くたびにカッコイイお手本フレーズが登場するので、興奮して練習したくなります。
毎ページ新たな発見や驚きがあるので、自分にも弾けるか挑戦したくなります。
その分練習にものめり込むので、練習時間も集中力も増して取り組めた気がします。
実は、有賀さんのファンになりオンラインレッスンの「アリガラボ」にも入会してます。
まとめ 速弾きの停滞を感じたら違うことを弾いてみよう
私が意外なところで速弾きが上達したと感じた最近の出来事でした。
よく考えたら、今までと違う練習を取り入れることで全体的にギターレベルが上がった実感ができたのかもしれません。
あくまで自分基準の評価ですが、モチベーションには大切なことだと思います。
皆さんもたまにいつもとは違った練習を取り入れてみてはいかがでしょうか?
スランプを脱出するきっかけになれば嬉しいです。
もちろん速弾き練習もやりましょう!その前に自己診断でチェック
- ネックは弾き易さと薄さとを追求した極薄Super Wizard シェイプを採用。
- DiMarzioピックアップ。フロント:Air Norton、ミドル:True Velvet、リア:The Tone Zone