『今日は速弾きの練習です。それでは皆さんゆっくり弾いてください。』
嘘かと思うかもしれませんが、この矛盾している教えについて解説します。
最初はゆっくりで徐々にテンポを上げていくという意味ではありません。
結論は『間違ったことの反復練習』は無駄です。
間違ったフォームで反復練習しても、速くも上手くもなりません。
間違ったことを体に覚えさせても時間の無駄どころか逆効果です。
私はこれを理解せずに間違った反復練習を20年間続けてしまいました。
20年の経験をお伝えすることでみなさんが同じ失敗をせずに最短で上達してもらいたいです。
ギターの出音を一音ずつ確認する
テンポアップ練習をする前の基礎固め作業です。
フォームやきちんと音が鳴っているかを確認しながら、「正しいとは何か」を確認します。
正確なことを身に付けた後に、繰り返し練習することで速くなります。
これを飛ばしてしまいがちですが、とってもたいせつなので意識してください。
スポーツなど様々な練習において、この意識は役に立つと思います。
例えば、野球でピッチャーがフォークを投げる練習をするとします。
カーブの握りをしていて投げ込んでいても、絶対できるようになりませんよね。
天才であれば自分であみ出すんでしょうけど、凡人は先人の知恵を活用しましょう。
ギターの初心者から抜け出すステップ。左手の練習は順番が大事!
速弾きをする前に確認するポイントを整理します
- 音は1音1音きれいに出ているか
- 右手と左手のシンクロ、タイミングはぴったりか
- なるべくフレットに近い位置を抑えられているか
- 左手の指の入れ替えはスムーズか
- 右手のフォームは確立できているか
- 無駄なハーモニクスが出たり音がつまっていないか。
- 音のダイナミクスはきちんとコントロールできているか
確認する方法
BPM40のゆっくり練習で自分の意識と動作をきちんと整理します。
考えながら確認しながらできるテンポなので正確にできているかをとことん突き詰めてください。
次の方法で確認しながら進めましょう。
- 鏡で見る
- 録音、動画で確認する
- 誰かに見てもらう
特に鏡は部屋にセットして置きいつでも見れるような環境を整えましょう。
自分で確認するのが難しいときは、レッスンうけてプロに確認してもらいます。
下記がおすすめですのでクリックして確認ください。↓
速弾きのためのゆっくり練習スタート
右手の確認です。
左指は動かさずに適当なところを押えておいてください。
最初はハイフレットのほうが、弦の振幅が狭くなるのでとらえやすいと思います。
BPM40の4分音符で1音1音ゆっくりオルタネイトで弾きます。
- 最初はノイズ出てもいいので、大きくふり手首のスナップを意識する
- スナップが身についてきたら一番最小のふり幅を見つける。
- 鏡を見ながら一番振りぬきやすく、かついい音が出ている動きを見つける
- 最小の振り幅で、きちんとテンポはコントロールできるように安定させる
- 強いピッキングでも弱いピッキングでも安定したテンポを意識する。
左手の確認です。
初心者は弦を強く抑えがちですので、キレイな音が出る最小の押さえる力を確認して下さい。
普通に抑えてみてそこから力を抜いて最小限の力で良い音が出る感覚を身に着けてください。
ギターの弦高やスケールにもよりますが、思ったよりも小さい力で良いなとわかると思います。
それでは、クリックを鳴らしてスタートしましょう。
BPM40の4分音符で1音1音ゆっくりクロマチックで弾いてみましょう。
- 次のクリックが鳴るギリギリまで音を伸ばす。
- 押弦している指以外は指板から離して、次のフレットの上で構えておく
- 素早く左手の指を入れ替えるようにする
- 可能な限りフレットに近い位置を押さえるようにする
間違ってはいけないのは弱く押さえようとして指のスピードが落ちてしまうことです。
押さえる力は最低限が理想ですが、なかなか難しいのです。
最初は速さを優先して力いっぱい押すことを練習してください。
その後、指を弦に対して押し込まない意識を持って軽くタッチするようにします。
最初にやった最小限の力の感覚です。
弦に当たる瞬間に力を抜くようなイメージですが、慣れるとわかってきます。
スパンスパン指を入れ替えるけどソフトタッチを心がけます。
繰り返しなりますがこの時に指の速度が遅くなるようであれば、もう一度戻って強い指を練習して下さい。
ギター 指のバタつき改善|高速フィンガリングでの最適な押弦力!
左手と右手をシンクロさせます
右手と左手を同時に練習しましょう。
押さえた瞬間に弾くシンクロさせるのが重要です。この右手と左手が同時を意識してください。
いい音が出て安定してきたら動画を撮って確認してください。
おかしいと思うところがあれば修正してこれを繰り返していきましょう。
ダイナミクスをつける練習
ダイナミクスとは音の強弱です。
ダイナミクスがコントロールできるとグルーブ感が出たり感情表現が豊かになります。
速弾きでは、アクセントをコントロールしたりリズム感(ノリ)を出したり、リズムトリックにも応用できます。
主にピッキングの強弱で表現しますが、右手に左手がつられないことが重要です。
どういうことかというと、ピッキングを弱くすると左手の押弦の速度も遅くなってしますことです。
これではリズムがもたついたり、音が出なくなりますので、右手につられないように左手は変わらず押弦する必要があります。
この意識を持ったまま先ほどと同じBPM40の練習をダイナミクスを8音ごとに変えながら練習しましょう。
大きな音とは、ギター自体を鳴らせているかも重要です。
- DiMarzioピックアップ搭載で、コイルタップできるミニスイッチも装備。
- 弾き易さと薄さとを追求した極薄ネックのSuper Wizard形状
- ジャンボ・ステンレス・フレット採用
まとめ ゆっくりで基礎を固めましょう!
速弾きをする前にゆっくりで基礎を固めることが重要ということでした。
急がばまわれですので、ゆっくり弾きましょう!
ゆっくりトレで基礎固めができるようになったら、こちら↓でテンポアップに取り組んでください。
効果抜群のギター練習方法|左右のシンクロとフレーズの精度を向上!