「コードは弾けるようになったけど単音弾きが苦手」
「左手の指が動かない」
「スムーズな速弾きができない。」
そんな方に向けに、私が25年間学んできた左手のフォームのコツを解説します。
私も、速弾きの限界を感じた時期がありました。そんな時にフォームを見直すことで壁を突破しました。
反復練習は大事ですが、正しいフォームで弾けてこそ意味があります。
左手のコツをおさえて練習していきましょう!!
左手のフィンガリングの3つのコツ
コツを紹介する前にフォームが2種類あることをおさらいします。
シェイクハンド(握るタイプ)とクラシックフォーム(親指で挟む)です。
本記事ではクラシックフォームでの単音弾き(速弾き)時のコツです。
その3つのコツです。
- 指を立てる。
- 次に弾くポジションの上で待機する
- フレットの近くを押える
指を立てる
これが一番重要です。
指を立てて、弦を指先でとらえた方が軽やかにフィンガリングできるようになります。
指を指板に対して指を立てるように意識しましょう。(90°は超えないこと。)
人差し指は必ずしも該当しません。
人差し指は余弦のミュートをするのでたいていの場合は寝せておく必要があります。
人差し指は例外と考えていいですが、本練習では全てを立ててやりましょう。
実際の演奏では常に立てて弾くわけではないです。
人差し指以外でのセーハやジョイントも必要になります。
立てたり寝かしたりがスムーズにできるように、立てられることに慣れておきましょう。
指を立てるための手順
- 爪を短く切りましょう。
- 体に対して斜めになるようにギターを持ちます。
- ヘッドが少し上がるように足台などを使いフォームを調整してください。
- 必ず、ひじの位置がネックより下になるようにしてください。
- クラシックフォームで構えます。
- 親指はネック裏の中央が基本ですが、手の小さい方は少し1弦よりでもいいです。
- 3弦の5~8フレットに各指を置いてください。
- 小指が立ちあがる位置まで、手首を突き出します。
- それでも小指が立ち上がらないときは、少しだけ小指側にひねりを入れましょう。
- このフォームでクロマチック練習を弾いてなじませましょう。
- 指先で弦に触れるイメージで弾きます。触れる感じのソフトタッチです。
- 親指でグッと押さえるような力は必要ありません。親指もリラックスです。
- 手首への負担や違和感がある人は、ギターのネックを上にあげて調整してください。
ギター初心者の方へ|クロマチック練習って意外と難しくないですか?
練習で自分のものにする
指を立てるには、手首の突き出し具合の調整が重要なことがわかったかと思います。
他の弦やハイポジションなどでも同様にして練習してください。
ベストな手首と親指の位置、腕のひねりを理解しましょう。
慣れると弾きながら勝手に動くようになります。
1から6弦まで同じ指の角度を維持する練習が有効です。
ひじの位置の移動と手首の突き出し具合で調整する練習です。
ひじの位置と手首の曲げ角度に注意して動画を見てください。
実際はこんなに大げさに動かさなくてOKです。
次に弾くポジションの上で待機する
規則正しくない運指や速弾き時には超重要です。
例えば、Amの「2弦10F、1弦8F、1弦12F」のを3連でひたすら繰り返すフレーズがあったとします。
小指がいちいち人差し指側につられて移動していては、無駄な動きが多くなります。
それぞれの、弾くポジションの上で構えていて待機するようにしましょう。
人差し指側に重心を置いて弾く人は、人差し指に集まる癖が多いです。
重心を小指側に置く意識でやり易くなると思います。
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Ibanez Prestige
DiMarzioピックアップ搭載で、コイルタップできるミニスイッチも装備。
弾き易さと薄さとを追求した極薄ネックのSuper Wizard形状
ジャンボ・ステンレス・フレット採用
フレットの近くを押える
一番簡単なコツなのに、意外に初心者で知らない人が多いです。
一度知るだけで今後の練習が大きく差が出ます。
フレット寄りを押える良いことです。
- ピッチが安定する。
- 少ない力で押弦できる。
- 無駄なストレッチをしないですむ。
Fなどのバレーコードもフレット付近をセーハすると音が出やすくなります。
特に初心者は無駄に力を入れてグッとおさえがちです。
フレットの真中辺で強く押さえると音程が微妙に上がり音痴になります。
すごく簡単なコツなので、今すぐ取り入れましょう。
【ギター基礎練習】定番1234運指。クロマチック練習の落とし穴!
まとめ 基礎の動作を身に着けることが重要
音楽といえど、楽器を弾くということは体を動かすトレーニングが重要です。
どんなに音楽的な感性があっても、思った音を楽器で表現できなくては聞き手に伝わりません。
私が本記事で解説できることは『動作』だけですが、基礎の動作を身に着けることが重要です。
「耳」と「感性」と「動作」を一緒に鍛えていきましょう。