今回はピッキングの「クセ」や「苦手」を修正するためのプチアイディアをお伝えします。
「ピッキング速度があがらない」
「弦移動が苦手」
「カッティングが苦手」
私もこんな症状で悩んでいたので、ピッキングのフォームの修正は色々試しました。
その中の一つとして、少し変わったアプローチでピッキングを修正する方法がありますのでご紹介します。
その方法は形、硬さなど色々なピックを使うことです。
症状別に使用するピックの選び方と練習方法を紹介します。
約100円の予算で簡単にチャレンジできるので、お気軽に試してください。
右手の悩みを解決していきましょう。
ピッキング速度があがらない原因を柔らかいピックで改善
ピッキング速度があがらない原因には色々ありますが、ピックを深く入れ過ぎてはいないでしょうか?
ピックを深く入れ過ぎると、弦がまとわりつくのでピッキングがもたつきます。
そんなときの修正方法は、『やわらかいピックを使う』ことです。(形はお好みで。)
【写真のIbanezは参考ですが、粘り気があり柔らかい少しクセのあるピックです。】
ふにゃふにゃの柔らかいピックで深くピッキングしてしまうと、まったく速弾きできません。
しかし、ピックの先端(0.5㎜狙い)だけで弾くと、硬いピックと同じような感覚で弾くことができます。
そう、強制的にピックの先端を使うトレーニングになります。
今すぐに、アホみたいに柔らかいピックを1枚購入して先端で弾くトレーニングをしましょう。
きちんと弦離れが良く弾けていれば、先端が使えている証拠です。
この練習はとても効果的なのでとてもおすすめです。
柔らかいピックを使い、ピックの先端で弾く練習をしましょう。
弦移動が苦手な症状をオニギリピックで解決
多弦にまたがる弦移動が苦手な方は多いですよね。
1,2弦の行き来はできるのに、3弦以上またぐと苦手とか、スピッキングが苦手とか。
そんな方は、弦移動を指の屈伸をメインに行っていないでしょうか?
苦手な原因は『ブリッチ付近に右手を固定して屈伸ピッキングメインで弾いている』ことかもしれません。
(ちなみに、右手を固定していると弾く弦によりピッキング角度が変わるので音の粒が悪くなります。)
この弾き方に該当する場合は注意が必要ですので続きを読んでください。
指の屈伸のピッキングでは弦をまたげる範囲は限界があります。
そこで強制に活用するのは「大きなオニギリピック」です。(硬さはお好みで。)
【写真のESPのピックを使用しました。JAZZⅢと比べて大きさの違いが分かりますね。】
オニギリピックを使うと屈伸ピッキングがやりづらくなります。
屈伸できないと、弦移動には手全体の動きが必要になります。
オニギリピックを使い屈伸ピッキングを一度封印して、手全体が動く弦移動の方法をマスターしましょう。
弦移動のやり方はこちらを参考にしてください。
⇒ギター弦移動のコツ アウトサイド、インサイドピッキングを克服!
決して屈伸ピッキングが悪いというわけではありません。色々なフォームを習得することをお勧めしてます。
⇒ギター速弾き サークルピッキング入門 速弾き練習のコツも解説
余談ですが、私はかつて親指がクネクネ曲がるピッキングスタイルでした。
意識してやっていたのではなく、気づいたらなっていました。
屈伸というにはほど遠い、指でこねくりまわすダメなピッキングでした。
速さも限界でリズムも不安定になり悩んでいました。時には、親指の関節が痛くなる症状もありました。
ある日、スラッシュメタルの16分のリフを速く弾きたくて相談したところ、ピッキングフォームを指摘されました。
そして、親指のクネクネを治すこととスナップピッキングの習得には相当時間がかかりました。(今でもピッキングフォームは研究中です。)
ピッキングに悩んでいる方は、ピッキングフォームを再確認してみてください。
⇒ギターの右手でお悩みですか?3種類のタイプを知ることが超重要
大きめのオニギリピックを使い、指の屈伸を制限してましょう!
カッティングの悩みを2種類のピックで解決
カッティングの音の粒が悪い、ピックがずれる、吹っ飛ぶなど色々と悩みがありますね。
ピックがずれるからと言って、ストロークスピードを落とすようなことをしてはいけません。
ストロークスピードをを鍛えながら、ピック保持を安定させる練習を2段階で説明します。
①速いストロークを習得する⇒柔らかいピックを使用
カッティングは右手のストロークスピードをなるべく速くしたいです。
しかし、慣れないと弦の抵抗をもろに受けますので、ピックが突っかかったり、吹っ飛んだりします。
そこで、『柔らかいピック』を使って最速で腕を振りぬく感覚をつかんでください。
腕の振りとは、肩の動きと肘の曲げ伸ばしの動きに連動した上腕の動きです。
腕が振れるようになったら、手首のスナップも連動できるようにしてください。
柔らかいピックでストロークをキレ良く速くするトレーニングをします。
②ピックの握る強さのコントロール⇒硬いピックを使用
腕のスピードのコツをつかんだら、次はピックの握る強さのコントロールです。
あえて『硬いピック』を使用して、速いストロークの強いアタックをピックで逃がしてあげる練習です。
柔らかいピックは強く握っていても、ふにゃむにゃ曲がりますので勝手に逃げてくれます。
硬いピックでも同じようにふみゃふみゃ逃げるように、持ち方を工夫して鍛えます。
ピック自体は曲がらないので、人差し指と親指の間で動くようなイメージです。
ぐっと力強く指の全面で持つのではなく、ピックが飛ばない程度にふわっと持ちます。
完全にイメージですが、親指は線で、人差し指は点で持つ感じです。
(本当に主観的なイメージなので参考程度に)
硬いピックを持ったら先端がふにゃふにゃ動くか、左手で確認して力加減の感覚をつかんでください。
その状態で硬いピックでも速いストロークできるように練習してください。
その他のポイント
- ピックのアングルは弦に対して平行になるように意識してください。
- ピックのあてる深さはなるべく浅い方が抵抗が減ります。音の好みにより使い分けます。
- ピックはずれていくものです。ずれたら指先で修正するような細かい動きも必要です。
最終的にはお好みのピックで弾けるようになれば合格です。
繰り返しになりますが、鍛える順番は①最速のストロークが先です。
逆をやるとピックを気にして、知らず知らずにストローク速度を、遅くしてしまいます。
何でも練習の順番は大切ですね。
柔らかいピックで最速のストロークを、硬いピックでアタックを逃がすストロークできるように練習しましょう。
速弾きにもカッティングにも向いているピックが見つかる。
今回の練習の利点としてもう一つあります。
色々と試しているうちに自分の好きなピックが見つかります。
私は、かつてJAZZ型をメインに使用していましたが、現在『小さめのオニギリピック』を使用しています。
写真のHistoryとIbanezです。HARD、HEAVYとどちらも硬めです。
速弾きにも、カッティングにもちょうどいいです。
3角が使えるので、経済的にもGOOD!
とってもおすすめの形のピックです。
サークルピッキングには向かないので、その時はJAZZ型を使います。
写真右のジムダンロップのJAZZⅢ 1.2mm前後をし使用してます。
ピックを替える練習は色々と発見にもなるので新たなピックを買ってみましょう。
個人差はありますが、自己流には限界も、プロの講師に見てもらうのが上達の道です。
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まとめ ピックを替える練習法はおすすめ
ピックを替えることで苦手なポイントの練習をすることができます。
硬いピック、柔らかいピック、オニギリピックを買って試してみましょう。
色々と試しているうちに自分に合うピックも見つかるはずです。
これを機会に新しいピックを買ってギターを楽しんでいきましょう!