コピーを卒業したい中級者くらいになるとぶつかる壁だと思います。
私も、教則本やヤングギターでかなりの数のフレーズを練習してきましたが、ほとんど活用できてませんでした。
「フレーズ覚える→使えない→忘れる」の無限ループを続けて20年間なにも覚えてませんでした。
しかし、5年前にたった1つのコツを練習に取り入れることを初めて激変しました。
覚えたフレーズを活用してアドリブができるようになり練習も一段と楽しいです。
今日はそのコツを紹介します。簡単なことですが奥が深いので最後までどうぞ!
「フレーズ覚える→使えない→忘れる」の呪縛から中級者の皆さんを解き放ちます。
この方法でいつもの練習に3倍の効果をもたらします。
ギターの音感トレーニング|練習をアレンジして相対音感を鍛える!
たった1つのコツ!譜面はメモをしまくりましょう!
教則本や楽器ををきれいに使いたい気持ちはわかります。
その気持ちを完全に捨ててメモしまくりましょう。
例えばバンドスコアを見ながらギターソロをコピーすることを想定してみます。
メモしてもらいたいことは次の通りです。
コードの進行と役割を知るためのメモ
- キーをメモする(CメジャーやEマイナーなど。)
- コードにディクリーネーム(I、Ⅳ、V7、Ⅵm7など)をメモする。
- ダイアトニックコード以外が含まれていればアンダーラインをつける。
- ダイアトニック外のコードがどんな成り立ちなのかメモ。(Imの借用など)
- ドミナントモーションしているところは→をつける。
- 他、気になる進行やおしゃれだと思った進行はしるしをしとく。
フレーズの構成を知るためのメモ
- ロングトーンやインパクトのある音はコードトーンの何度になるかメモ。
- シーケンスフレーズやよくあるフレーズを見つけたら自分の言葉でかく。(クラプトンなど)
- ブルーノートや9thなどジャンル特有の音に気付けばメモしとく。
- 自分の知識の中で何か気づきがあればメモ。(オルタードなど)
- CDを聞いた感じのニュアンスもメモする。(ゆっくりベンド、情熱ビブラートなど)
- ギタリスト特有の技があればメモする。(イングウェイスイープなど)
この手順でどんどん楽譜にメモを書いていって下さい。
コードはヒット曲の法則とかもあるので、気づくと嬉しいです。(丸サ進行、カノン進行、456進行など)
1つのギターソロを覚えるだけでアドリブのトレーニングをしているのと同じ効果です。
メモすることの色々なメリット
- 音楽理論とギター演奏を結びつけることができる。
- 音楽理論の理解を音と合わせえて深めることができる。
- 音楽理論を学ぶ意味と必要性がわかるので、音楽理論の勉強が楽しくなる。
- メモするというギターを弾く以外のアウトプットが生まれる。
- ギターを持たない環境でもできるので、空き時間などにオススメ。
- ギターを弾きながらも目に入ってくるので、フレーズの理解が深まる。
- 慣れてくると瞬時に理論的な構成がわかるようになる。
バックのコードを意識してフレーズ練習をしましょう。
コードに対するメモを見ながら練習(コピー)してみましょう。
コードとフレーズの関係性を常に意識するのが重要です。
- バックのコードが何かディクリーネームも確認しながら弾く。
- バックのコードの役割を意識する。トニック、ドミナントなど。
- ダイアトニックコード以外のコードは特に考える。
- そのフレーズの音のどこにコードトーンが入っているか確認する。
- フレーズのロングトーンやインパクトの音は特に度数を意識する。(メモを見る)
- 可能であれば何のモードスケールでできているのか考える。
- 好きなメロディのインターバルを確認する。
ルーパーなどでコードを鳴らしながらフレーズの響きも確認しましょう。
アイディアをメモすることはプチアウトプットしても思考の整理に役立ちます。
ギター以外でも色々なものごとへ応用できるのでおすすめです。
音楽理論を学ぶ重要性
ここまで読んで頂いた方は気づいたと思います。
「音楽理論知っていないと、このメモを取る練習できないじゃん!」
そう、音楽理論がある程度ないとメモ練習はできません。
とわいえ、音楽理論は抵抗が、独学では無理・・・と言いたくなりますよね。
しかしながら、本記事を通して音楽理論を学ぶとどのようなメリットがあるかも理解した思います。
アドリブができるようになるために学ぶと考えれば、音楽理論を学びたくなると思います。
ただ理論書を読むだけでは、つまらないし頭に入りません。
メモを取る手順に合わせて少しづつ理論を学び、それをすぐ使ってみるようにしましょう。
覚えるのではなく使うが理論勉強の近道です。
曲の構成のパズルを解くように楽しみながらやりましょう。
理論を覚えながら、覚えた理論で作曲してみるのもオススメです。
まとめ いつものフレーズ練習が3倍の効果
本記事の振り返り
- 楽譜はメモを記入して汚しましょう
- 理論勉強は曲の成り立ちのパズルを解くかのように楽しみましょう。
- 音楽理論は覚えるのではなく、すぐに実践しましょう。
これだけで3つの効果あり
- 使えるフレーズの引き出しが増える。
- 音楽理論の学ぶ手順が明確になり理解が深まる。
- アドリブ(作曲)ができるようになる。