アイバニーズ AZは弾きにくいの?
ネックは太いの?
RGと比べてどう?
アイバニーズのAZシリーズについて、気になるところがたくさんありますね。
巷では、ネックが太いうわさを聞くので私も気になっていました。
そこで、AZを実際に弾いてみましたのでレビューします。
いつも極薄ネックのRGシリーズを愛用している私が、AZシリーズを弾いた感想です。
RGとの弾き心地の違いや、ギターの特徴を説明します。
AZの購入を検討されている方は参考にしてください。
アイバニーズAZ は弾きにくいのか検証してみた。
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まずは弾き心地の感想です。
AZシリーズ弾いた感想をRGシリーズと比較てお届けします。
全体的な印象として、重さはRGより少し軽い気がしました。
(物理的にはどっちかわかりませんが、ネック側を持ったときにRGより軽いような気がしました。)
長時間の練習のためには、ギターの重さも重要なファクターだと考えてます。
ネック太さやフレット 左手の視点
ネックはRGよりも厚いです。RGと比べると後ろ側に少し丸みがあります。
厚いと言っても、「極薄のRGと比べると」なので普通レベルだと思います。
RGと比べると、1~15フレット付近でのクラシックフォームのストレッチプレーは少し違和感あります。
ストレッチプレーでなければ、すぐになじんで問題なくなりました。
ネックが厚くなったぶん、シェイクハンドで握り込んだ時の安定感は増しますね。
チョーキングやビブラートやり易く感じました。
ハイポジションはRG同様に大胆なカッタウエイで24フレットまで楽々アクセスできます。
むしろハイポジションはRGよりも弾き易やすい印象です。
フレットはジャンボ過ぎないジャンボフレットでしょうか!?
形も速弾き向きで、弦を押さえた感じやスライドの違和感もなしです。
指は立てやすく、軽いフィンガリングで弾けます。
フレット端部の仕上げも丁寧で、丸みを帯びており、引っかかりもなくGOODです。
フレットの仕上げはかなり重要ですので、ギターを選ぶ際は必ず試奏して確認しています。
握った感じの質感もしっくりきていい感じです。
汗をかいてもツルツルすべるとか、ベトベト張りつくとかはなくサラッとしてます。
RGに慣れている私ですが、左手の弾きごこちに違いがあるものの嫌な違和感はありませんでした。
ネックはRGと比較すると太いが、ハイポジションの速弾きにはさほど問題なし!
ボディやブリッジ 右手視点
続いて右手側の感想です。
私は右手の小指や薬指をボディに軽く触れてピッキングするタイプです。
最近ストラトばかり弾いているので、ここだけストラトとの比較です。
ストラトに比べるとボディと弦の間が深いことが少し気になりました。
(最初アレっと思ったんですが、後にRGと比べたらほぼ同じでした。)
もしかしたらブリッジのセッティングかもしれませんが、ピックが深く入りすぎるイメージになります。
しかし、右手の指先でピックの持ち方をコントロールして、5分も弾いたら慣れて問題なくなりました。
ブリッジミュートなどでのピックキングは特に問題なく、弾き易いですね。
コントロールノブもちょうどいい位置に配置されているので、操作しやすいです。
ミニスイッチもちょうどいい位置にあります。
演奏中に瞬時に操作しやすく、かと言って間違って操作することもない絶妙な位置です。
右手も弾き易いギターです。
Ibanez AZ のサウンド
まずクリーンですが、太くてウォームな音が出るイメージです。
コード弾きやアルペジオでも低音弦がはっきり主張してくる感じです。
カッティングなどで軽したいときは、ミニスイッチを操作してやるとパワーが調整でき抜けの良いサンドも出せます。
次に歪系の音ですが、クリーンの力強さをそのまま生かした太くて骨のあるサウンドです。
芯のある低音がでるので、ダークでヘビィなメタルリフに向いてます。
ギターソロでは、フロントピックアップのウォームで芯のあるサウンドが特に気持ちいいです。
なんといっても、ミニスイッチ(アルタースイッチ)でピックアップのシングル、ハムの切り替えができる点が素晴らしいです。
ピックアップセレクターと組み合わせると音作りのバリエーションが豊富なので好みのサンドが作れるはずです。
例えば、メタルもやりたいけど、たまにはファンクやネオソウルにも問い時も、ギターを持ち変えることなく対応可能です。
カッティングに向いた、パワーを維持しながら抜けのいいサウンドも出ます。
トーンを絞ってやればJAZZ風のサウンドもつくれそうです。
この万能型のピックアップの切り替えがとても素晴らしいと思いました。
「シングルモードにしてもパワーがある」この点が一番驚きました。
アイバニーズ AZのバリエーション、仕様
モデルバリエーション
AZシリーズには「Prestige」と「Premium」の2バリエーションがあります。
「Prestige」は、日本製でお高い方のグレードです。
「Premium」は、インドネシア製で下のグレードです。
どちらがいいかは言うまでもないですが、お財布事情で相談するしかないですね。
とは言え、「Premium」が劣っているということもないのでどちらも弾いてみて好みや違いの妥協点があえばどちらでもいいと思います。
ピックアップ
ピックアップはセイモア ダンカンのHyperionを搭載してます。
AZの為にアイバニーズとダンカンが共同で開発したオリジナルピックアップです。
アルタースイッチと組み合わせて多種多様なサウンドが作れる点が最大の魅力です。
サウンドのところで感想を述べたように、シングルモードにしてもパワーが落ちない芯のある音が出る点が素敵です。
ピックアップマウンとは、HHとSSH、HSHとあるので好みのタイプを選ぶことができます。
次の図をご覧ください。ピックアップの選択バリエーションはとても多いです。
↓青のピックアップのところが、シングルにしてもパワーを落とさない配慮です。
アイバニーズ公式サイトより引用
ネック
私はが握ったときの質感や見た目の高級感が好きです。
プレステージモデルは、S-TECH WOODと言われる宮城県のローステッドの技術が使われています。
ネックの反りや温度、湿度環境へのトラブルを防ぎ、長ーくお付き合いできるギターになるでしょう!
日本の技術はすごいですね。
ペグ、ブリッジ
ペグもブリッジも安定、安心のGOTOH製です。
ペグはロック式ペグなので、チューニングの安定性が増しますね。
何より嬉しいのは、弦交換が楽になる事です。
このメリットは忙しい大人ギタリストには地味に大事なので、ギターを買う時の基準にしましょう。
ブリッジはアイバニーズとGOTOHでコラボで開発したものです。
2点支持のフローティングでアームアップとダウンが可能です。
アーミングトルクの調整機構などプレーの向上を考えし尽くした設計です。
まとめ 『アイバニーズAZ』は万能ギター
- ネックはRGとに比べると太い。
- ピックアップのスイッチングの種類が多くシングルもパワーが出る設計
- サウンドバリエーション豊富で色々なジャンルに対応可
私もネックの太いうわさは気なっていましたが、弾いたらネックの問題はほぼありません。
全体的なバランスも良く弾き易いギターです。
アルタースイッチがとても便利で魅力的です。
AZシリーズが、「A~Zまでどんなジャンルでも対応できる」ことがコンセプトのギターです。
1本あれば色々なことができる万能型なので、逆に経済的ですね。
結果的に色々な意味で、サラリーマンにおすすめのギターでした。(笑)