「ピッキング速度が上がらない。」
「左手は動いているのに、右手がおいついていない。」
「ピッキングがすぐ疲れてしまう。」
私もギター歴25年の中、同じような悩みで何度もフォームを見直してきました。
試しては修正しを繰り返して、より速く安定して弾くコツをずっと研究しています。
この経験からからわかったことは、「ピッキングフォームは3種類ある」ということです。
だだやみくもに弾くのではなく、ピッキングの種類を把握してどのプレーをするか。
そのフレーズや速さに応じて、シームレスにフォームを切り替えることが重要です。
まずは、3種類のピッキングを知ることで体の使い方を整理しましょう。
3種類のピッキングフォームがある
主な単音弾きのピッキングには3種類あります。
それぞれがごちゃ混ぜになっていると安定した速いピッキングはできません。
やり方を整理して自由に右手をコントロールできるようになりましょう。
3種類のピッキングを練習することで体の動かし方のトレーニングになります。
弦を弾く事ではなくどのように体を動かすかを意識してゆっくり確実に練習してください。
それぞれのやり方、利点、使い分けを説明します。
特徴を★評価してます。★★★が満点です。
①スナップピッキング
評価
- 速さ ★★
- 安定感 ★★★
- 必須度 ★★★
- 表現力 ★★
- 習得しやすさ ★★★
説明
一番スタンダードなピッキングです。
腕の回転運動と手首の動きが連動してピッキングします。
安定していてコントロールもしやすく、アクセントやアングルによる表現がつけやすいフォームです。
私はポールギルバート先生が理想形だと思っています。
多くの人が何にも考えずに弾いたら、このフォームになるかと思います。
基本ですので、必ず身に着けましょう。
使うタイミング
- 基本はこのピッキングで良いです。
速く動かすコツ
- 腕の回転は「カギを回す」とか「ドアノブを回す」とか、のイメージです。
- それを細かく速く動かしてください。
- 腕の回転を細かく制御するのは難しいです。
詳細は↓↓↓で説明いてます。
⇒『ギター速弾き スナップピッキンのハウツー』
コードストロークの練習も効果的です。
⇒『ギターの速弾きにはコードストロークの練習が重要!3つのコツ』
②エルボ―ピッキング
評価
- 速さ ★★★
- 安定感 ★
- 必須度 ★
- 表現力 ★★
- 習得しやすさ ★
説明
腕振りピッキングや筋肉反射などとも言います。いわゆるケイレンピッキングです。
クリスインペリテリなどが思い浮かぶと思います。
最近では、YouTubeなどでの円城寺先生の高速ピッキングも有名です。
動きの感覚をつかむのに時間がかかりコントロールが難しいです。
間違えると筋肉や腱を痛めるかもしれませんので注意してください。
コツは「筋肉と会話できるか」と「根性」ですw
一番最速で弾けますが、弦移動やダイナミクスのコントロールが難しくなります。
アタック感がありワイルドに聞こえますが、とらえ方によっては音が悪いと思う人もいます。
使うタイミング
- マシンガンピッキングに向いてます。
- デスメタル的なリフの低音弦のブリッジミュート連打や同一弦でのトリル的なフレーズで使えます。
- スケールの上昇、下降など勢いよくバチバチ弾きたい時に使うとカッコイイです。
インペリテリがスケール 下降時に高速で使用するのは有名ですね。 - MR.BIGのダディブラザーのドリル奏法の変わりとかにもOkですw
- 弦移動の多いフレーズには不向きです。
- 疲れるので、長時間の使用も不向きです。
速く動かすコツ
- 上腕や上腕三頭筋にグッと力を入れると、腕がプルプルしてくる「ケイレン」のような状態になります。
- その動きをピックに伝えられるようにして、弦にあてます。
- どこの筋肉を意識するとケイレンするかは個人差がありますので、色々試しましょう。
- ピック角度は、きつめの純アングルにして、弦の抵抗をなるべく無くすこともポイントです。
詳細は↓↓↓で説明いてます。
⇒ギター速弾き エルボーピッキングでマシンガンの速さを手に入れる
⇒【ギター速弾き】エルボーピッキングはダメなのか!ホントは・・
③サークルピッキング
評価
- 速さ ★★
- 安定感 ★★
- 必須度 ★★
- 表現力 ★★★
- 習得しやすさ ★★
説明
私の世代だとイングウェイ先生の3弦スイープを思い浮かべると思います。
昔はスウィープやエコノミーピッキングに使用するテクニックとされてました。
その飛び道具的な技とは別物ととらえてください。
本記事ではオルタネイトピッキングに使用する場合について書いてます。
オルタネイト用のピッキングは人差し指主体の屈伸運動になります。
藤岡先生や大村先生が有名だと思います。
人によっては関節が痛くなるかも入れないので注意してください。
使うタイミング
- 細かく弦移動するフレーズをスナップピッキングと合わせて使用するとスムーズになります。
- エコノミーピッキングと相性がいいです。
- 16連打などが長時間続く時に体力温存の為に使用します。
音量の確保とダイナミクスのコントロールができるようにしてください。 - 速弾きになるとこのピッキングに切り替える人もいます。
速く動かすコツ
- 親指の屈伸でなく人差し指の屈伸を意識します。
- 結果、親指もクネクネします。
- ピックのアングルは直角近いぐらいにします。
詳細は↓↓↓で説明いてます。
⇒『ギター速弾き サークルピッキング入門 速弾き練習のコツも解説』
まとめ 3種のピッキングフォームの使い分け
まずは基本のスナップピッキングでを練習しましょう。
高速マシンガンピッキングなど力強く、より速く弾きたいときはエルボーピッキングを練習しましょう!
疲れたらサークルピッキングに切り替える使い分けのも良いです。
曲調や出したい音により使い分けるのこともとても効果があります。
体の動かし方、意識のトレーニングとして3種類すべてを練習することは効果的です。
慣れない動きなので怪我をしないように注意して、3種のピッキングをマスターしてください。