そんな方向けに、私が取り入れている練習方法を紹介します。
毎日少しずつやると慣れてきて自然に体がついてくるようになると思います。
この練習にはこんな↓効果があるので、1週間だけでもいいのでチャレンジしてみてください。
この練習で期待できる効果。
- 高速カッティングができる。
- 自由にダウン・アップをコントロールできるようになる。
- 速弾きのオルタネイトピックキングのフォームが安定する。
自分で練習方法を構築する方法も紹介するので、一つのフレーズが様々なバリエーションをもった練習になります。
他のフレーズにも応用できる練習構築の手法なので参考にしてください。
高速でやらなくてもゆっくり丁寧に練習することで、ストロークのコントロール練習にもなります。
演奏動画は徐々に作成していきますの、準備出きしだい載せていこうと思います。
高速32分音符カッティングのフレーズ紹介
今回の練習フレーズを紹介します。
いきなりは弾けないのでまずは確認だけして次へ進んでください。
弾けるようになる5ステップの練習法を紹介します。
16分音符で弾いているところの1か所だけを32分音符にして、その場所をずらしています。
ピッキングのダウン・アップが不規則なのでかなり頭と体が混乱します。
④から①に戻ると、32分音符が連続してしまうのでループはできません。
32分のところは「×」なのでカッティングです。16分のところの記号が抜けていますが、後ほど理由を説明します。
練習には必ずメトロノームを使いましょう。ダイヤル式で使い易いメトロノームです。
音量もコントロールできて、まあまあでかいです。↓
高速カッティングへの5つのコツ
①ストロークの動きを意識する。
ストロークは脱力だけでは弾くことができません。
特にアップストロークの時は、力の入れ方や動きを意識して練習しましょう。
アップストロークを強化することが、高速化への近道だと思います。
②ピックは深く入れない。
ピックを深く入れ過ぎると引っかかって上手く弾けません。
また、ピックが吹っ飛んだりズレたりする原因になります。
なるべく先端を当てる意識を持ちましょう。
③ピックは強く持たない
上記②とも連動してきますが、ピックがズレるからといってピックを強く握ってはいけません。
ピックを持っている指先の中で柔軟に動いて弦をはじきます。
そんでもって、ピックはズレるものです。ズレても微調整できる技術も大切です。
まずはピックを強く握らないことを意識してください。
32分音符は細かく振る
カッティング(ブラッシング)は全弦に当てる必要はありません。
特に速い時は2~3本弦にヒットさせる意識で細かく振りましょう。
ヒットさせる弦は、高音弦側の方がテンションが緩いので高速にはしやすいと思います。
ヒットする弦により音色がかわるので、最終的には低音弦側、高音弦側と使い分けられた方がいいですね。
私の尊敬するヌーノ・ベッテンコート様はこの使い分けだけでもグルーブを出しています。
エクストリーム 新CDアルバム「SIX」|ヌーノの超絶ギターがさく裂
32分音符は「グッ」とブレーキをかけるイメージ
この部分は言語化が難しいので、ブレーキという表現が正解かはわかりません。
16分音符でストロークしている手を、グッとブレーキをかけて切り返すイメージで、そのあとはすぐに元に戻るような・・・。表現が難しいです。
一瞬で切り返す瞬発力が必要です。
私は腕にガッと力を入れるイメージが弾きやすいです。
力をれて弦を弾くのではなく、ブレーキのための力です。
語彙力がなくて申し訳ないです。
レッスン1 細かい単位に分割してブラッシング練習
それでは具体的な練習解説をします。
今回のような規則性がなくて混乱するジラシフレーズは、細かく分割して練習することをおすすめします。
今回の場合は1拍でひとまとまりなので、4分割にして確実に練習していきましょう。
1拍だけを集中的に練習して次に進みましょう。
また、右手に集中して練習したいので、左手は動かさずにミュートに専念してください。
BPMは100くらいが目標です。
記事内の動画ではBPM80~90くらいで弾いています。
今回の練習では必ずピッキングのダウン・アップの記号に従ってください。
実際に曲を弾く際には、自分がやり易く安定してできるピッキングパターンで良いと思います。
2拍目 ダウンストロークが2連続
↑動画では最初に半分の速度で弾いています。
簡単フレーズから練習しましょう。
ダウンが2連続するフレーズです。
リズムを口で言うと「タータタターター」。
口でリズムを歌ってから練習すると入り込みやすくなります。
32分音符は、次に弾く16分音符のためにストロークの順番を考えるとわかりやすいです。
次の16分音符をダウンで弾きたいので、32分音符はダウン⇒アップになります。
4拍目 ダウンストロークが2連続
2拍目と同じでダウンが2連続するフレーズです。
リズムを口で言うと「タータータータタ」
②が弾けた人はほぼ問題なく弾けると思います。
3拍目 アップストロークが2連続
アップストロークが2連続しますので難しいと思います。
その分アップストロークの強化に効果があるので、弾けるようになるとすごくレベルアップが期待できます。
慣れないうちは、アップをすぐに勢いよく切り返す意識で弾くとつかみやすくなると思います。
できない場合は更に分割して、アップストロークをひたすら連打するような強化練習をやりましょう。
アップは重力に逆らう動きなので、前腕の回転と手首の動作を意識し動かいしている感覚をつかみます。
意識を集中させるためには腕の振りを止めて、前腕の回転と手首の動作だけを動かす練習もアリです。
リズムを口で言うと「タータータタター」
1拍目 いきなり32分音符のアップストロークからスタート
①はいきなりアップからスタートするので③よりも加速的な動きを要求されます。
16分音符の部分が走り気味になるので、一瞬だけ「オラッ」という感じで、あとは通常モードのイメージを持ちましょう。
リズムを口で言うと「タタターターター」
③のアップストロークを素晴く弾く練習ができていれば、弾き易くなると思います。
レッスン2 分割したフレーズを組み合わせる
分割練習が完了したら完成形に移行していきますが、いきなり4つの組み合わせは難しいので少しずつ合体させます。
レベル1 ②+④
アップが連続しない、②と④を組み合わせます。これだとループで練習できますね。
口で言うと「タータタターター タータータータタ」です。
④から②に戻る時の、②の32部音符がすぐ来るので難しいです。
レベル2 ②+③
アップが連続する③が入ったので、更に難しくなりました。
レベル3 ①+③
アップからスタートするフレーズに慣れましょう。
③→①に戻る時の①のアップストロークのコントロールも難易度高いです。
私は毎回怪しいので必死で練習中です。
自由に組み合わせて練習しよう
紹介したレベル1,2,3以外にも様々な組み合わせがあります。
自分なりにアレンジして色々なパターンを練習しましょう。
④⇒①は32分音符が4回連続するので、ピッキングパターンを変える必要があります。
かなり難しいので今回は無とします。
レッスン3 分割した4つを繋いでみる
細かく分ける練習が人通り弾けるようになったら、繋いでみてフレーズを完成させましょう。
①②③④の順番で順番に32分音符をずらす。
④⇒①のところでループできないのが残念です。
④を弾き終えたら一旦区切りましょう。
色々と組み合わせてみる
レッスン2の2つの組み合わせと同様に、4つの組み合わせも色々考えられますね。
「④⇒①」は外すように組み合わせましょう。
例えば
- ①④③②
- ②④③①
レッスン4 左手も入れて、コード感をだす
これまでは、右手のブラッシングのみの練習でした。
左手も入れてコード感をだして、より楽しくしていましょう。
コードの実音は短くカットしてスタッカート気味に弾くとカッコよくなります。
押さえるコードは何でもいいですが、仮にジミヘンコード(E7#9)で練習します。
赤で書いたところは、ジミヘンコードを鳴らしその他はブラッシングです。
難しければ、レッスン1の方法で分割して1拍ずつ練習しましょう。
BPM90で弾いてみました。
2回目を弾くときは①だけ「ダウン、アップ、ダウン、ダウン、アップ」に変化させます。
レッスン5 自分でパターンを色々作ってみる
なぜ32分音符の「×」以外記入していないかというと、フレーズを自分で作って練習する為です。
レッスン4は赤色でコードを鳴らす部分を書いていますが、この位置を自分で変えることで様々なフレーズ、フィーリングが作れます。
私は赤のフリクションボールペンを使用して、書いたり消したりして何度も使えようにしています。
レッスン3の並び替えと合わせるともすごい数のバリエーションになります。
左右のコンビネーションの練習になるので色々と試してください。
音楽的なカッコイイフレーズを作るのも良し、あえて難しいフレーズを作って自分を高めるのも良し。
自分でアレンジする楽しさを味わいましょう。
カッティングでリズム遊びができたら永遠に楽しめちゃいます。
まとめ
私が最近取り入れているカッティングの練習フレーズと手順を説明しました。
『分割する。合わせる。順番を入れ替える。』
色々な練習にアレンジできる考え方なので、練習方法に悩んできたら取り入れてみてください。
- カッティング(ストローク)の練習は、安定した速弾きの練習にもなりますのでおすすめです。