「右手のピッキングを速くしたい。」
「力づよいトレモロピッキングがしたい。」
そう思ってただひたすら練習していても、なかなかスピードアップできないですよね。
ギター歴25年の私もかつては、練習すれば速くなると思ってました。
結果、20年間トレーニングをしても全くスピードアップできませんでした。
しかし、エルボーピッキングのコツをつかんでから、スピードアップした実感があります。
(下に出てくる私の動画を確認ください。)
ポイントは、『筋肉の意識』になります。
では、具体的にどうすればできるのでしょうか?
コツを理解しないで、腕振りピッキングの練習をしていても一生速くならないです。
練習の前にやり方とコツを知ることが一番の近道です。
私ができるようになった手順とコツを解説しますので、本記事を最後までご覧ください。
エルボーピッキングの特徴
3種類のピッキングフォームの中でも最速の速さと迫力を出すことができるのがエルボーピッキングです。
クリスインペリテリはこのフォームを使用して世界最速と言われていた時代もあります。
脱力とは真逆で筋肉を力ませてケイレン(筋肉の反射)させるピッキングです。
いかに思い通りにケイレンを操れるかが習得のカギです。
俗にいう腕振りピッキングで、昔は教則本やギター講師によってはNGフォームとしている場合もありました。
最近ではYouTubeなどでも紹介されることが多く認知度も上がってきてます。
・ギターの基本!スナップピッキンのやり方
・サークルピッキング入門 速弾き練習のコツも解説
・エルボーピッキング(本記事)と追加記事→エルボーピッキングはダメなのか!ホントは・・
レッスン1 ケイレンをコントロールする。
- ギターを持たなくていいのでケイレンする感覚をつかみましょう。
- 人によってケイレンさせやすい筋肉が異なりますのでやり易いポイントを探します。
- 写真の1,2,3の筋肉をそれぞれ意識しながら探してください。
- 手首と手のひら(握力)には力を入れないで下さい。
(手首から先は脱力してはぶらぶらしている感じです。)
- 最初は1が意識しやすいと思います。ひじを曲げるときの筋肉(前腕の内側)に力を入れる感じです。
- 1が感じづらければ2(外側)でも良いです。
- 3は意識が難しいですが、チャレンジだけしてみてください。
- 私は最初は1の意識でやってました。今は3番の上腕三頭筋も意識するようになり安定しました。
- 手がプルプル、ぶらぶらしてくる感覚がつかめたらレッスン2です。
レッスン2 腕がぼうになる。ピックは柔軟に。
- まだギターは持ちません。ピックをもってレッスン1と同じことをします。
- 腕と手のひらが一直線の棒のイメージで肘から動かします。
- 手首もほぼ固定です。スナップピッキングのように脱力はしません。
- ピックは強く握らないように指先だけは脱力です。
ステップ3 弦を弾ききるイメージ
- ギターを持ち弦を弾きます。
- ヒジの関節のみが動くイメージです。
- ひじの関節を意図的に動かすのではなく、ケイレンで勝手に動くようにします。
- 手首の脱力や腕の回転は無しです。
- ピックを持つ指先だけは力まないようにしますが、指の屈伸は使用せずに固定します。
- 最初はぎこちなくて上手くピッキングできませんが、無理やり弾き切る感じでやりましょう。
- ピックの抵抗を減らすために、ピックの先端だけをあてるようにするとやり易くなります。
チェック NGフォーム
ひじの関節を意図的に動かすことはNGです。
スピードも出ませんし、初心者に見える悪いフォームになっちゃいます。
必ずケイレンして勝手に動く意識をもってケイレンでコントロールしましょう。
習得へのアドバイスと応用
- ピックを純アングルにして、弦の抵抗を逃がせる角度を探しましょう。私は45°くらいです。
- 弦が引っかかる感じがする場合は、ピックの先端で弾くようにしましょう。
- 弦移動が多いフレーズには不向きです。
- 弦移動の際は肩甲骨と肩を意識して、肘の位置を微調整してコントロールしましょう。
弦移動については、こちらで解説してます。 - 図1の3位置の上腕三頭筋が意識できると持久力と安定感が増すので最終的にはマスターしましょう。
- エルボーピッキングとは少し違いますが、円城寺先生も上腕三頭筋の重要性を紹介してます。
まとめと注意点
- まずは手がケイレンして勝手に動く感じをつかんでください。
- ケイレンが意識できるまでは使用ないようにしましょう。
- 筋肉が意識できない人には筋トレがオススメです。
- ケイレンが意識できたら筋肉が悲鳴を上げるまで、限界のBPMへ挑戦してください。
- エルボーピッキングはサウンド的な問題で好みがわかれます。
- 習得にはかなり個人差がありますので必須のテクニックではありません。
- ケガもしやすいので、痛みがある場合は無理しないようにしてください。
この記事を読んでも理解が難しいと思いますので、私に直接コメント頂けましたら個別に説明します。