今回は次世代真空管Nutube(ニューチューブ)搭載の機材についてです。
- Nutube(ニューチューブ)ってなに?
- どんな機材があるの?
- 真空管アンプのような鳴りが欲しいけど。。。
そんな思いをスッキリ解消できます。
難しい電気回路のところはスルーして、ギタリストが使用する上でに必要な情報をまとめました。
この記事を読めば、
次世代の真空管と呼ばれるNutube。エフェクターやアンプなど気になる機材を紹介します。
これで迷わずニューチューブを手に入れることができます。
ニューチューブとは・・・
Nutubeの特徴
2015年に発表された、コルグとノリタケ伊勢電子の共同開発の新しい真空管です。
従来型の真空管と比べこんなメリットがあります。
- コンパクト軽い。
- シンプルな構造で駆動でき機材の大型化も防げる。
- メンテナンスがらく。(アイドリング、余熱など必要なし)
- 熱を持たないので、小型な機材にも搭載できる。
- 個体差がない。壊れにくい。耐久性向上。長寿命。
- コスパも良い。
- 見た目がカッコイイ。
コンパクトで軽い特徴を生かして、今までの真空管ではできなかった小さな機材にも採用されました。
ミニアンプヘッドやコンパクトエフェクターに、真空管が採用されるようになったことは、Nutubeによる大きな進化です。
私が弾いてみたNutubeアンプの感想
普段はマーシャルTSL100を使用している私です。ベタなマーシャル好きの感想です。
ニューチューブアンプは、ボリュームを上げた時の程よいコンプ感があり、真空管だなと感じました。
ネオソウルやクリーンでの単音引きは気持ちいいですね。
歪ませたてリフを弾いたときの、ブリッジミュートのズクズク感もいい感じです。
ギター側のボリュームの追従性も真空管そのもので、歪量を手元でコントロールできます。
歪については、Nutubeによりきめ細かな深い歪になる印象です。
ギターとアンプが一体化できるイメージです。
私が弾いたのはこちら↓のVX50-GTV コンボアンプです。
4/7追記 ブライアン・メイ モデルのニューチューブアンプが発売
イケベ楽器で購入するとポイントがついてお得です。画像をクリックしてイケベで詳細を確認。↓
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイのサウンドを再現する為に作られたミニアンプです。
AC30をベースとして、トレブル・ブースターを加えたニューチューブアンプです。
小型のキャビネットとセット販売で見た目もカッコイイですね。部屋にあるとインパクト大です。
50W出力で、スタジオやライブ、自宅練習にも使えそうです。
ヘッドホン/ラインアウト用のキャビシュミュも搭載しているのでラインで録音もできます。
数量限定の「MV50 Brian May SET」には、ブライアンメイのグッズも付いてきます。
Nutube搭載のギターアンプ
VOX Cambridge50 万能型コンボアンプ
とっても汎用性のある、万能型のアンプです。
12インチ・スピーカー搭載。オープンバックで音抜けの良いサウンドが特徴です。
50W出力で音量も十分です。
様々なアンプモデリングを切り替えることで多彩なバリエーションを楽しめます。
空間系のエフェクトもディレイ/リバーブの2系統を同時に使用か可能です。
何でも弾きたい。マルチに使いたい方はこのアンプを選びましょう。
公式からの引用:https://voxamps.com/ja/product/cambridge50/
アンプ・モデル:
DELUXE CL、BOUTIQUE CL、BOUTIQUE OD、VOX AC30、VOX AC30TB、BRIT 1959、BRIT 800、 BRIT VM、SL-OD、DOUBLE REC、LINE
エフェクト・タイプ:
MODULATION(CHORUS、FLANGER、ORG PHASE、TWIN TREM)、
DELAY/REVERB(A.DELAY、TAPE ECHO、SPRING、HALL)
USBも搭載なので、PCとつないでオーディオインターフェイスとしても使用可能です。
別売りのフットスイッチを使用すれば、足元での操作も可能です。ライブでも使えちゃいますね。
色々なサウンドが出せる万能型のアンプです。買いですね。
VOX CLUBMAN 60 シンプルなコンボアンプ
フルアコやセミアコなどホロウボディのギター向けに作られたアンプです。
シンプルな2チャンネル仕様のアンプ。軽くて扱いやすい50Wのコンボアンプとなります。
INPUT1は、可変ツイーターでのフルレンジ・スピーカーで、クリーンサウンドにとても合うハイファイな音を奏でます。
INPUT2は、歪む系のエフェクターのノリが良く典型的なエレキ用のアンプという仕様です。
スイッチでON/OFFできるオーバードライも内蔵しています。
両チャンネルごとに空間系のエフェクトの調整ノブを備えていています。
コーラスとリバーブが使用可能で、二つを組み合わせて使用することもできます。
LINE OUTも装備しているのでレコーディングなどでも活躍できます。
ジャズやネオソウルなどクリーンがメインで、シンプルなアンプをお探しの方に最適です。
VOX MV50 シリーズ 5機種 ミニアンプヘッド
小さくてかわいらしいアンプヘッドです。
音の特色ごとに5種類のラインナップがあり、自分が使用したいジャンルに合わせて購入しましょう。
値段もお手軽なので、何種か持っていて使い分けるのも良いですね。
5種の共通仕様は次の通りです。
- 重さは540gで、どこにでも持ち運びができます。
- 50W出力です。
- ライン/ヘッドホン・アウトを搭載してます。(キャビネット・シミュレータも搭載。)
- フロント部には、VUメーターがありレトロでかわいいデザインです。
- コントロールノブはGAIN、TONE(BASS)、VOLUMEの3つでシンプル。
- EQスイッチのDEEPモード搭載。小型サイズのキャビネットに接続する際の低域を補正しつつ高域を抑えることが可能。
VOX MV50 AC
VOXアンプと言ったらACですね。気持ちいの良いクランチ・サウンドが特長のです。
真空管らしいニュアンス速いレスポンスを味わえます。
VOX MV50 ロック
ACよりもアグレッシブな歪を得ることができます。
ディストーション・サウンドでハードロックよりの演奏に最適です。
VOX MV50 クリーン
その名の通り、クリーンに最適なアンプです。温かみのあるクリーンサウンドです。
TONEではなくBASSのノブを装備したもでるで、BASSの底上げにより深みのある暖かいサウンドを作れます。
VOX MV50 ブティック
クリーンからオーバードライブまで幅広いサウンドが出せます。
真空管らしいピッキングによる繊細なニュアンスやコンプレッションを感じられる機種です。
シリーズの中でも伝統的な真空管らしいコンプレッション感を得られる機種です。
VOX MV50 ハイゲイン
文字通りハイゲインのメタルサウンドが得られます。
中音域をブースト/カットするMID CONTROL SWITCHを搭載していて、いわゆるドンシャリサウンドが可能になります。
ギターソロにも使える、厚みのある深い歪も得られます。
Nutube搭載のエフェクター
KORG Nu:tekt コルグの組み立てタイプ
はんだ付けは不要の組み立て式のエフェクターです。
4つの調整ノブのほかに、隠された3つのつまみがあります。
3つのつまみは、ニューチューブの魅力を引き出しながら様々なサウンドバリエーションを可能にさせます。
TR-S 何でも真空管アンプ化!
真空管ギターアンプのレスポンスとパワー管的なコンプレッション感を得られます。
複数のギタリストでスタジオに入ると、マーシャルアンプの取り合いになりますよね。
そんな時にNu:tektを使用すれば、ジャズコーラスアンプも真空管アンプのように使用できます。
隠されたPOWER SUGの3つのつまみをいじることで、お好みのコンプレッション感に調整することができます。
Nu:tekt OD-S
画像をクリックして、サウンドハウスで詳細を確認↓
組み立てキットと言えばOD-Sを思い出す方も多いではないのでしょうか?!
ニューチューブのありがたみをシンプルに実感することができます。
どんなアンプでも真空管アンプの歪をもたらしてくれるでしょう。
SCREAMER NTS アイバニーズ チューブスクリーマーに搭載
何とチューブスクリーマーにも、ニューチューブを搭載しています。
伝統のTSと次世代のニューチューブの組み合わせです。新と旧の融合です。
TSならではのオバードライブサウンドに、真空管の自然なコンプ感とピッキング・ニュアンスを反映できるダイナミクス感を得られるエフェクターです。
歪みとクリーンとのバランスを調節できるMIXコントロールがあり、TS808的なサウンドを中心にしてクリーンとオーバードライブを自由にコントロールできます。
VOX VALVENERGY コンパクトエフェクター「バルブエナジー」
VOXのコンパクトエフェクターです。
オモテ面にOLEDディスプレイがあり、見た目もカッコイイです。
4種類のひずみ系のエフェクターがあります。
共通の特徴は下記の通りです。VOX公式より引用:https://voxamps.com/ja/product/copperhead-drive/
- Nutubeを搭載。真空管サウンドとレスポンスが得られる。
- 能力を最大限に引き出すループ設計
- 用途によって切り替えられる3つの接続モード
- チャンネル・スイッチ機能搭載
- 音を視覚的に確認できるOLEDディスプレイ
3つの接続モードのスイッチにより、アンプのIN刺し、アンプリターン刺し、ミキサー、パワードスピーカーに直刺し(CAB SIMあり)が選べます。
3台までをLINK端子で接続でき、1個踏むと他がOFFになるアンプのチャンネル切り替えのような使い方ができます。
COPPERHEAD DRIVE
ハード・ロック的なパワフルなスタック・アンプのサウンドのエフェクターです。
見た目がゴールドなので、アレのイメージですね。
CUTTING EDGE
現在のハードコアを象徴するようなエッジが利いたハイゲインのサウンドです。
MYSTIC EDGE
60~70年の伝統的なサウンド。VOX AC30をオマージュしたペダルです。
SILK DRIVE
ブティック・アンプのサウンドをオマージュしたペダルです。温かみのあるクリーンやブルースサンドを得意とします。ピッキングニュアンスの表現や、程よいコンプレッション感が特徴です。
ニューチューブではない|真空管を再現 Hughes&Kettner「Spirit」
Nutubeではないですけど、こちらもご紹介したいです。
真空管の特性を忠実に再現し開発されたHughes&Kettnerの「Spirit」。
トラディショナルなチューブアンプ回路のを再現するために開発されたアナログ回路です。
真空管のようなコンプ感やレスポンスの良さを再現しています。
こちらで紹介するヶトナーはNutubeではないので混同しないでください。
キャビネットに直接させるエフェクター型フロアアンプ
ケトナーの Stomp Manです。
見た目はフロア型のマルチエフェクターですが、アンプですのでキャビネットに直接させます。
足元で完結できるのは便利ですね。
小型アンプヘッド Spirit Nano”シリーズ
便利でお手軽なミニアンプヘッドです。
パワーアンプの飽和状態を調整するサギングコントロールにより歪のキャラクターを変えられます。
BLACK SPIRIT 200 Head 200wアンプヘッド
200W/20W/2Wと出力切り替えがあり、ライブ、レコーディング、自宅練習など幅広く使用できます。
空間系のエフェクトやノイズゲートも装備しています。
まとめ 新たな真空管をNutubeを手に入れよう
ニューチューブ搭載のギター機材を紹介しました。
とは言えいっぱいあるので迷いますね。迷ったらこの機種を試してみましょう。
- 自宅練習用の万能型アンプが欲しければ VOX Cambridge50
- 歪エフェクターが欲しければVOX VALVENERGYからお好みの歪量でチョイス
- 探求心があり、工作も音作りも好きな方は、KORG Nu:tekt
Nutubeのサウンドを体感して、お好みのサウンドを見つけてください。