「コードトーンを意識したアドリブができない。」
「アドリブでスケールを追うだけになっている。」
「覚えたフレーズのパターンを繰り返すだけで変化がない。」
そんな、アドリブへの悩みは色々あると思います。
私も、コードトーンを意識したアドリブが苦手で、覚えたフレーズや、スケールを行ったり来たりしているだけでした。
ある日、コードトーンを簡単にアドリブに入れ込む方法を知ってからは、メロディを重視したおしゃれなアドリブができるようになりました。
それは、『トライアド』を意識して弾くことです。
とはいえ、「トライアドって何?」「コード音なんて覚えられない」そんな声もあると思います。
私も同じでしたが、トライアドを簡単に取り入れるためのコツがありました。
これを知るだけでアドリブが曲とマッチした安定感が生まれます。
※ロック系のアドリブ法になります。JAZZの方などはおもしろ情報として読んでください。
トライアドとは
3つの音で作られるコードトーンです。
Cでいえばドミソですね。コードの核となる3つの音です。
そこに、7thやテンションがついたりして色々なコードに化けます。
ダイアトニックコードのどのおとがマイナーになるかは覚えましょう。
- メジャー系 Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ
- マイナー系(3度がm3) Ⅱm、Ⅲm、Ⅵm、Ⅶm♭5
Ⅶは5度が♭5になります。
Ⅶだけ少し特殊くらいに覚えておきましょう。あまり使わないので今回はシカトです。
アドリブの前にキーやコードを整理しましょう。
アドリブの前にキーを確認しましょう。当りまえですね。
次は、コードのトニック、サブドミナント、ドミナントとそれらの代理コードを確認します。
そして、ダイアトニックコードでないコードだけは特に抑えておきましょう。
それらのコードの成り立ちが理解できれば考えます。
例えば、〇〇のキーから借りてきたドミナントだなとかです。
そこまでわからなければ、とりあえず「怪しいコード」と位置付けます。
最終的にここをメインにトライアドを入れますので、覚えておいてください。
ダイアトニックコードのコード進行
ノンダイアトニックコードでのコードアレンジ
もしこれらの意味が分からなくても大丈夫です。
次に簡単なアドリブのやり方を説明します。
コード進行のすべてを意識する必要はない!
全てのコード進行を覚えてトライアドを意識する必要はないです。
キーに合わせたスケールをガイドとして、自分の耳を頼りに弾きましょう。
ロングトーンや落ち着いて聴かせたいと気にトライアドを意識して弾けばよいです。
問題となるダイアトニック外のコード「怪しいコード」が出てきた時です。
スケールだけで弾いているとなんか合わない気がしますよね。
そんな時はとりあえずトライアドを弾いてやり過ごしましょう。
では、どうやってトライアドを弾けるようになるのか!?
トライアドを弾くコツ
とは言え、コードトーンを把握するのは難しいです。
そこで一番簡単なコツは「シバリ」をつけることです。
トライアドは3音なので、3つの弦だけで弾くようにします。
①4弦、3弦、2弦の「シバリ」
②3弦、2弦、1弦の「シバリ」
コードを展開すると3パターンになります。
①で言うと、メジャー3パターン、マイナー3パターンの6つを覚えるだけでいいです。
Ⅶはとりあえずシカトとです。
①②が難しい人は①だけでもいいので、6パターンの指の形を覚えておきましょう。
その1つのコードの3パターンを横移動でつなぐだけでおしゃれなアドリブになります。
単なるアルペジオにならないように、リズムやニュアンスで変化をつけたりスケール音を混ぜ込みましょう。
度数が理解できた人は、3度を狙うとたらメロディアスになるのでやってみましょう。
単純な横移動なので視覚的に覚えやすく初心者向きです。
こちらからチェックしてください。
定番のセッションコード進行でネオソウル風のアドリブをしよう
まとめ 「シバリ」をつけて覚えやすくする。
トライアドは3つの弦だけで弾く「シバリ」をつけましょう。
横移動すると運指が同じになり弾きやすくなります。
そしてスケールだとボックスになりますが、横移動する練習にも効果的です。
横移動がたくさんあるだけでできる感も演出できます。w
3つの弦だけでもおしゃれフレーズを探しましょう!