ギタリストのためのおいしいところだけ、なんちゃって音楽理論の第5回「テンションコード」編です。
第4回まででは、キーやスケール、コード、コード進行を学びました。
なんちゃって音楽理論の第5回は「テンションコード」を学びます。
この言葉を聞くと、耳をふさぎたくなりますね。
これから音楽のテストがあるわけではないので、趣味ユーザーは全てを覚えなくていいです。
私が掻い摘んだ、実践しやすい簡単な方法をお伝えします。
本記事を読んで頂けましたら、いつものコードにおしゃれな変化がつけられます。
音楽理論を学びつつも、なるべくはしょって簡単にお伝えします。
今回もキーをCメジャーとして、五線譜なしでわかりやすく解説します。
テンションコードを使ってみよう
いつものコードにナチュラルテンションを追加
第1回で覚えたCメジャースケールの音名を思い出してください。
ここからトニックコードのCコードを作ってみましょう。
1,3,5,7が4和音のコードトーンですね。
2,4,6はテンションとなり+7をした「9,11,13」で表します。
スケール音から導き出される9,11,13がナチュラルテンションです。
この音を加えてコードを作ります。
ギターだと6本弦で押さえられる範囲にも限界があるので2つくらいのテンションを入れます。
5度の音は省略して弾いて、1弦、2弦でテンション音を入れるのが一般的です。
最近のPOPではアドナインスコードもやたら目にするようになりました。
アドナインスとは、3和音のコードに9thを追加する方法です。
テンションもお手軽に活用して、曲作りに役立てましょう。
ロックギターに必要なおいしいとこだけ音楽理論|②コードの基礎
アボイドノート |テンションとして使わない音
ナチュラルテンションの中でも加えてはいけない音があります。
それをアボイドノートと言います。
気持ち良い響きでない音ですので、アボイドノートはなるべくテンションとして使用しないようにします。
具体的には、2つの考え方があります。
- コードトーンに対して半音上でぶつかる音です。ミに対してのファや、シに対してのドです。
- コードトーンの3度とトライトーンを作ってしまう音です。コードの性質がドミナントに変わってしまうからです。
とりあえず、
- コードトーンにミがある場合はファは使わない
- コードトーンにシがある場合はドは使わない
- Dm7(Ⅱm7)ではシ(13th)はトライトーンになるので使わない。
と思えておきましょう。
例えば、Em7(Ⅲm7)は、ミとシを含むため、ファ(♭9th)とド(♭13th)の両方がアボイドボートになります。
ということで、ラ(11th)しかナチュラルテンションは使えないことになります。
FM7(ⅣM7)の構成音は、ファ、ラ、ド、ミなのでアボイドノートはなしになります。
アボイドノートは弾いたらなんか気持ち悪いのわかると思いますので、理論より響きで覚えるのもありです。
アボイドノートを使えるようにするSUS4コード
アボイドノートを無理やり使うために、3度と4度(11th)のアボイドノートを入れかえるSUS4コードがあります。
同時に鳴らさずに3度と4度を入れ替えます。
CメジャーキーではCとGをSUS4として使うのが通常です。
基のコードに戻ると落ち着く感じになります。
- C⇒CSUS4⇒C 「ファ(4度)⇒ミ(3度)」
- G⇒GSUS4⇒G 「ド(4度)⇒シ(3度)」
このように半音上がって下がることで、少しおちゃらけた感じ(?)から元に戻ります。
少し変化をつけるキメフレーズなどで使うのもありです。
POP曲のコピーしていて体験した人も多いでしょうか!!
おしゃれにオルタードを活用しよう。
オルタードテンションとは
オルタードテンションとは♭9、♯9、♯11、♭13です。
オルタードはキーのスケールにない音になりますので、音を外すことになります。
そのアウト感を楽しむのがオルタードのだいごみです。
ドミナント7でを使うと覚えましょう。
「♭9、♯9、♯11、♭13」の4音のうち、#11はすごく気持ち悪い感じがあるので、慣れるまでは使わないようにしましょう。
これは丸暗記でいいですが、
- ドミナント7で『♭9、♯9、♭13』を入れてみよう。
これだけでJAZZ風の響きになります。
オルタード系のスケールとして、オルタードスケールや、ハーモニックマイナーパーフェクトビロウスケールなど難しいスケールが存在します。
それはスルーして、まずは、G7のコードトーンに「♭ラ(♭9)、#ラ(♯9)、♭ミ(♭13)』を1音づつ追加してギターを弾いてみましょう。
単音引きではドミナント7thで#9⇒♭9⇒1度と弾くとそれらしくなります。
そのあとはCM7のコードトーンに解決して、ホット一息つきましょう。
そのアウト感たっぷりな大人の響きが分かればOKです。
ジミヘンコードの衝撃
音楽理論からは少し脱線します。
ロックで一番有名な「#9」と言えばジミヘンコードでしょう!
「E7#9」コードです。
メジャー系のコードのE7に短3度の#9をぶち込んで、何ともな雰囲気を出してます。
私は慣れ過ぎて心地よいです。
試奏などでカッティングをするときはついこのコードをおさえてしまいます。
オルタードの使い方とは別軸かもしれませんが、ROCK系の方は「#9」の使い方のとして覚えておいて損はないでしょ!
まとめ
- いつものコードに9th、11th、13thを入れて響きおしゃれにしよう。
- アボイドノートは入れないように注意。
- SUS4コードも使える。
- オルタードはドミナント7で『♭9、♯9、♭13』を入れてみよう。
- ジミヘンコードのような響きもあります。
ここからは更に難しくなるところなので、プロの講師に教えてもらう事が上達の近道です。
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体験レッスンだけでも上達に向けた様々なアドバイスと気づきがあります。
ギターの上達を真剣に考える方には価値が十分あると思います。
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