ギタリストのためのおいしいところだけ、なんちゃって音楽理論の第4回「コードアレンジ」編です。
第3回では、ダイアトニックコードのみでのコード進行を学びました。
ダイアトニックコードだけでは飽きてしまった人は、ノンダイアトニックコードをプラスてスパイスを加てみましょう。
マンネリ気味のコード進行がちょっとだけおしゃれになります。
作曲やアドリブの幅も広がります。
前回の引き続きでわかりやすいキー「Cメジャー」で学んでいきます。
五線譜は使わないで説明しますので、ギターを弾きながら音を確認しながら見てください。
ダイアトニックコードに少しだけノンダイアトニックコードを加える。
ノンダイアトニックコードとは
ノンダイアトニックコードはスケール外の音を含んで作られます。
ダイアトニックコードが基礎になりますので、必ず第3回を理解してから今回はの記事を読んでください。
ダイアトニックコードは、スケールの音だけでできていますので調整を崩すことはないです。
ノンダイアトニックコードはスケールから音が外れます。
乱用しすぎると、ただ単に間違った演奏や音を外したようにも聞こえます。
最悪、不快な音楽になり聞いてられません。
あくまで曲のメロディーを意識して、美しい進行になるように作っていきましょう。
ジャンルを意識して作るのも重要です。
良く使える3つの技を紹介しますので、少しだけ取り入れてみて使い方と性質をマスターしてください。
もちろん、ダイアトニックコードのみでコード進行を作るのもあります。
借用和音とは
借用和音とは、どこかのキーのダイアトニックコード(スケール音から導き出されるコード)から、借りてきたものです。
とは言え、どこからでも良いわけではなく借りやすいキーの法則があります。
どこから借りてきたからを説明すると、スケールの勉強をするようになってしまいます。
とりあえずは、同主調と平行調は借りやすいとだけ覚えておきましょう。
理由を知りたくなった人は色々とスケールの勉強もしてみましょう。
・平行調とは、同じ調合で表すスケールです。(例えば、CとAmスケールです。)
使えるノンダイアトニックコード 3選 +1
今回は、私の独断でPOP、ROCk系で使いやすいと思う、ノンダイアトニックコードを3つを紹介します。
セカンダリー・ドミナント 〇7
色々なダイアトニックコードに対して、ドミナントモーションを作り出します。
部分的に転調したと考えることもできます。(ややこしくなるので今回は説明をスルー・・・)
それぞれのコードの5度の音をルートとする〇7のコードにします。
難しいことは抜きにして、指を折りながら5つ数えてください。
5パターンあります。
- セカンダリ・D →狙うコード
- A7 Dm7
- B7 Em7
- C7 F△7
- D7 G7 (ダブルドミナントです。)
- E7 Am7
Bm(♭5)以外のコードに対してドミナントモーションさせることができます。
C C7→F G7→C
この進行では、矢印のところで2回ドミナントモーションしてます。
ドミナントモーションはjazzでは当たり前に連発してます。
Ⅱm7⇒Ⅴ7(ツーファイブ)の形で借りてくることも多々ありますので、セットで覚えておくといいでしょう!
POPでも少し変化をつけたいときは、役に立ちます。
ダブルドミナント D7(Ⅱ7)
セカンダリードミナントの一種ですが、ドミナントに対するドミナントなので特別です。
特別扱いされた強い進行で名前がついてます。
第3回コード進行の「空も飛べるはず」で出てきた進行です。
D7 G7 |C ~
Gに対してのドミナントにあたるD7のコードです。
Gのキーから借りてきたコードで、Gから見た5度のDになりますね。
Gに対してドミナントモーションをしているので、Gが強調されます。
ルートも「2-5-1」の動きの4度進行(強い進行)です。
さりげなく使えて、切なくおしゃれになる Fm(Ⅳm)
同主調であるCマイナーキーから借りてきたコード「Fm」です。
そのままサブドミナント(SD)として、Fの代わりに使用してもいいですし、F→Fmと使用してもOKです。
あまりにもさりげなさすぎて、違和感なく放り込めます。
使いやすく、おしゃれ効果もあるので響きを確認しながら取り入れてみましょう。
ドミナントの代わりに使う D♭7 (♭Ⅱ7)
ドミナントの⑤G7の代わりにしようして、トニックの①Cに解決します。
G7と同じでトライトーンの関係にあるFとBが含まれています。
このFとBの関係が不快なのでトニックに解決すると安定します。
「F→E」に「B→C」でそれぞれ半音ずれて、Cのコードトーンに落ち着きます。
ジャンルにもよりますが、ルートが♭Dですので、あんまり長いことアレっとなるので、経過的に一瞬使うなどが良いでしょう!
トニックの半音上なので、ギタリスト的には弾き易くて、トリッキーにできるのでおすすめです。
慣れないうちは曲を作るというよりは、コードソロやカッティングなどで経過音的なスパイスで使ってみましょう。
私は、20年ほど前にシャムシェイドをコピーしていた時に「if」のコードカッティングで使われていて、「これかー!!」と感動しました。
悪魔の音楽であるメタルではその効果を上手く使用するのもありです。
目的は違えど、メタルのリフでも使えるコードですね。
最近では、ネオソウルを練習するようになって、おしゃれに使う方法を知りました。
コード進行にメインで入れ込んでおしゃれにするジャンルです。
Ⅱm7⇒Ⅴ7⇒ⅠM7(ツーファイブワン)のコード進行のV7の代わりに使うととてもチルな響きになります。
Dm7⇒D♭7⇒CM7
ルートは半音進行になります。
ちょうど本記事を書いているタイミングで、ソエジマさんが「裏コード」という名前で解説してました。
ネオソウルでの使い方が勉強になりますね。私もいつも楽しみにしてます。
コードとメロディの関係
ノンダイアトニックコードではメロディーには注意してください。
ギタリスト的に言うと、スケール一発のアドリブではコードトーンとぶつかり成立しなくなります。
ノンダイアトニックコードをみたら、その成り立ち(借用先)が分かればそのスケールを弾きます。
わからないときはとりあえずコードトーンをメインに弾きましょう。
突然の出来事で、音を外したとおもったら、速弾きでにげるか、スライド、チョーキング、ハンマリングなどでごまかしてみましょう。
コード進行を見て、『ノンダイアトニックコード』や『ドミナントモーション』が分かるようになるとアドリブがよりカッコよくなります。
もう少し簡単に言うとセブンスを見つけたらおしゃれにするチャンスです。
とりあえずは、セブンスを見つけたら注意して考える習慣をつけましょう。
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まとめ
- セカンダリードミナント:ルートの5度の音をセブンスにしてみる
- Ⅳ(F)をⅣm(Fm)にしてみる。
- トニックの半音上のセブンスコード(♭D7)を弾いてみる。
ダイアトニックコードから少し変化をつけたいときは、この3つを試してください。
中でもドミナントモーションは、音楽の醍醐味であり重要です。
まずはドミナントモーションを必ずマスターしていきましょう。
借用和音の応用で色々借りてきて遊んでみるもの面白いですね。
次回はスケールやテンションの考え方について記事にします。
難しいので、ギターのアドリブに役立ちそうなところに厳選しておいしいところどりです。
次へ進む⇒ロックギターに必要なおいしいとこだけ音楽理論|⑤テンションコード
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